以前、ゲームが知能に良い影響を与えるって話を紹介したけど、
「でも視力にはどうなの?」って気になった人もいると思う。
「ゲームばっかりしてるから目が悪くなるんじゃないの?」って、誰でも一度は心配したことがあるんじゃないでしょうか。
◆外で遊ぶ時間の減少
目が悪くなる原因って、ざっくり言うと「目の形が伸びてしまうこと」。
目がちょっとずつ縦長になっていくと、視力が落ちていく。これが「近視」です。
この“目の伸びすぎ”を防ぐ鍵として最近注目されているのが、太陽の光。
特に、その中に含まれる「バイオレットライト」という種類の光には、目の伸びすぎを抑えてくれる可能性があるとされています。
でもこのバイオレットライト、家の中ではほとんど浴びられません。
窓ガラスや照明にカットされちゃっていて、実質、外に出ないと受け取れない光なんです。
つまり──
ゲームやテレビなんかの屋内活動により外に出る時間が減る
→ 目を守る光が足りなくなる
→ 目が伸びすぎて視力が落ちる
という流れです。
日本や海外の研究でも、
「1日2時間以上の屋外活動が、近視の進行を抑える」という結果がいくつも報告されています。
もちろん、近視には遺伝的な影響もあるので、
バイオレットライトを浴びていても、必ずしも近視にならないとは限りません。
でも、少しでも近視の進行をゆるやかにできるなら、意識して外遊びの時間を取っておく価値はあると思っています。
「ブルーライト」とは違うの?
ここで混同されがちなのが「ブルーライト」。
ブルーライトはパソコンやスマホの画面から出ていて、夜に浴びすぎると睡眠の質を下げたりする可能性があるとされています。
でもバイオレットライトは太陽光にしかほとんど含まれていない光。
むしろ、目の成長バランスを整える大切な役割を持っている可能性があると言われているんです。
◆「ゲーム=悪」ではなく、バランスが大事
ゲームやテレビをしているから視力が悪くなる、というよりも、
それらによって“外で遊ぶ時間が減っている”ことが問題なのかもしれません。
なので、我が家ではゲームやテレビを完全にやめさせることはしていません。
というか、正直むずかしいし、子どものストレスにもなります。
代わりにしているのが…
◆わが家の工夫:庭先ゲーミング
どう影響するかはわかりませんが、わが家では「晴れた日は庭先でゲームさせる」っていうルールを設けてみました。
日光を浴びながらなら、バイオレットライトもちゃんと浴びられるし、
外の風に当たりながらのゲームは、本人もけっこう気分が良さそう。
「気づいたら家にこもってずっと画面を見てた」っていう状況を、
ちょっとだけ外向きにするだけで、気持ちの面でも視力の面でも、だいぶ違うと思っています。
◆まとめ:目のためにも、外に出よう
視力を守るには、ゲームを悪者にするよりも、外に出る時間を増やすことのほうが大事かもしれません。
自然の光には、子どもの目を守ってくれる力がある。
それなら、まずは外でちょっと遊んでからゲーム、くらいの工夫から始めてみませんか?
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